― 花日 ― 最初から、 終わってしまうのは分っているのさ。 意味が無いと、 ささやく声も聴こえているのさ。 それでも。それでも、放つ香りが、色が、形が、 これでいいと、愛を振り撒く。 散らない華を握るボクは偽者。 いっしょに歌おう?明日?明後日? イマが、枯れるトキまで。 |
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― 二人以上 ― 一人じゃなかったって、思って安心したその後に 自分が独りだと思っていた事に驚いた。 誰かが僕を見つけて、 君が言葉を教えて、 手を繋いで一緒に眠った。 何でだろう? 一人じゃなかったって、安心したその後に 自分が独りだと思っていた事に驚いた。 |
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― 羊 ― 知っているのに、知らないふりをするのは こころがツライって、きみがいった。 だけどぼくには、 知らないのに知っているふりをする心の方が、 罪深いような気がしてならなくて。 |
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― 気持ち(1) ― 君が好きなんだ。 とてもとても、良く、わからないほどに。 好きが過ぎて、もしもキライになってしまったら どうしようかと思う。 明日も、変わらぬ自分でありますように。 君が君で、ありますように。 |
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― 月下美人 ― 僕が在っても、無くても、 君はこれからいつも、泣くんだろう。 もしも想い出をやり直せるなら、忘れてしまえば簡単だ。 初めて会った時から順番に。 怒りも傷も、忘れてしまえ。 傷跡だって始めから無かったみたいに。 僕が歩いた足跡全て。生きてた痕跡を余さず消して。 出会ったときみたいに笑って欲しい。 寂しい種など蒔きたくない。 悲しい花なんて咲かなくていい。 泣かないで。 |
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