― 鳥 ―

醒めた後の夢の供養に時が止まる。

思い出を取り出し

空に返すまでに、

少し、待ってて。






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― 夢現 ―

貴方のウソで私は生き返る。

会わなくても、会えなくても、構わない。

近くで、遠くで、

私を騙し続けていて下さい。




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― 難 ―

失うことが、辛いなんて。

忘れてしまうことが、許せないなんて。

共有できないことが、悲しいなんて。

苦しいことが、怖いなんて。

誰の中にも残らず消えることが、寂しいなんて。






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― 路地 ―

壊れるたびに蘇えり、違う何かに変わってく。

もう誰も気が付かないな、

それでも君は微笑うだろうか?

だんだん段々薄れてく。

壊れるような、壊れたような、

からくり抱えて今日も




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― 宙 ―

どんなに僕が、崩れていっても、

君だけはどうか、帰るべき場所へ。

粉々になった僕の破片は、

懲りずにまた、夢をみるだろう。

君が消えても、何が失くても。

時に流れて、心在るなら

最後の想いが、砕け散るまで。




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