― 翼 ―

ひとつ、羽でもはえたら

行ってみたい場所がある。

君のかわりに、世界の果てへ。

ふたつ、羽でもはえたら

僕はここへと戻らない。

空の滝でも眺めたら、一足先に

花でも育てて君を待とうか。




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― 溜め息 ―

隣にいる君にも慣れてしまった。

失くしてしまった僕の孤独。

慰めの夜も降りてこないまま、

もう、届かない、闇の向こうの忘れ物。

あきらめ隠して、二人で一人。

君と一緒に、どこまでも。





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― ご奉仕 ―

同じリボン、同じ名前。

人形みたいな貴方が笑うと、

いつも周りは安心するけど…

心ある振りをするのは

苦しくないの?




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― 傘 ―

掴むことの出来ない、溢れた何かは

きみがこころに形にしてた。

よく似たドッペルゲンガー、仮面の1つ。

僕は要らない。

小さな小さな命が1つ。

きみの替わりに散りたくて。




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― 真実 ―

心は鏡。

君の中に無いものを

映しはしない。





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